初夏(5月下旬から6月中旬)は、泥付きの新鮮な「らっきょう」が市場に出回る季節。
梅雨や夏期にも役立つフードレメディなのに、一般に売られている「らっきょうの甘酢漬け」は砂糖や保存料など添加物が入っているものがほとんど。
とても簡単なので、手作りしてみるのもおすすめです。
準備するもの
- らっきょう 1kg
- 純米酢 400ml
- 本みりん 400ml
- 水 130ml
- 塩 20g
- 鷹の爪 1本
- 保存瓶
通常、らっきょうの甘酢漬けには「砂糖」を使いますが、今回は砂糖の代わりに純粋な「本みりん」を煮詰めて甘みを出します。
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作り方
STEP.1
らっきょうの下ごしらえ
泥を洗い、薄皮を剥き、上下を切り落とす(上は膨らみの手前で)
STEP.2
らっきょうをお湯にくぐらせる
お湯を沸かして、らっきょうを10秒入れる(殺菌と歯触りが良くなるので)。10秒後はキッチンペーパーの上にあげて、水気を飛ばしながら冷ます
STEP.3
容器を消毒する
保存瓶を煮沸消毒またはアルコール消毒する
STEP.4
甘酢作り
本みりんを煮詰めてアルコールを飛ばしながら糖度を上げる。5分くらい煮詰める(アルミや鉄、銅などの鍋は避けましょう)
STEP.5
水、酢、塩を入れる
煮たてた本みりんに、水、酢、塩を入れる。材料によってはアクが出る場合もあるので、でてきたらすくう。再度煮立ったら火を止めて冷ます。
STEP.6
瓶詰め
らっきょうに水分が残っていたら拭き取りながら、瓶にらっきょうを詰める。その上から甘酢を注ぐ。最後に、鷹の爪を入れて完成。
10日くらいで食べられますが、1ヶ月くらい寝かすと角がとれてよりマイルドに。
冷蔵庫で1年くらい保存できるようですが、我が家は1年未満で食べ終えてしまうため、1年保存したことはありません(汗)
フードレメディとしてのメリット
疲労回復
- お酢に含まれるクエン酸が、体に溜まった乳酸(疲労物質)の代謝を助ける。
- 本みりん由来のブドウ糖やオリゴ糖が、ゆるやかにエネルギー補給する。
食欲増進
- 酸味と香りが胃を刺激して消化を促進する。
- 蒸し暑くて食欲が落ちる時にも、ご飯が進みやすくなる。
腸内環境のサポート
- らっきょう特有の水溶性食物繊維(フルクタンなど)が善玉菌のエサになり、腸内フローラを改善する。
- 梅雨や夏の湿気・冷たいものの摂りすぎによる胃腸トラブルに◎
血行促進・抗菌・殺菌作用
- アリシンが抗菌力を持ち、食中毒予防にも
- 暑さで弱った体を内側から守る。
- 血流促進、冷え改善にも。
その他
- 砂糖を使わない分、血糖値の急上昇を抑えやすい
- 本みりんは自然な甘味と旨味、保存性も◎
- シンプルな素材で、安心・無添加の常備菜になる。
手仕事の良いところは、季節感を味わえることと、愛情を込めたフードレメディが作れること。上手にらっきょうパワーを活かして梅雨や夏を乗り切りましょう!