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ホメオパシーと流行病

メルマガでは、免疫力を高める方法や、わたしが実際にやったこと、やっていることなどを、流行病対策の参考までに紹介しました。ここでは、ホメオパシーと流行病の歴史と、わたしが最近思うことをざっくばらんに綴ります。

疫学的にみたホメオパシー


1813
腸チフスの大流行
一般病院での死亡率は30%だったのに対し、ホメオパシー治療を受けた患者の死亡率は1%未満だったというから、当時その事実を知った人は驚いたことでしょう。この出来事で、ホメオパシーは広く知られるようになりました。

1831
アジア型コレラ
ヨーロッパでパンデミックが起きました。当時の一般的な治療では1,501人中640名死亡(43%)した中、ホメオパシーで治療した154人では6人(1%未満)死亡。その後、ロシアでもコレラが大流行。当時のロシア医療の死亡率が60%の中、ホメオパシー治療をした1,270人中、亡くなったのは108人でおよそ8%。 

1854
ロンドンでコレラ発生
一般病院で治療した患者の死亡率は46%、ホメオパシー治療の患者の死亡率は19%。 

1862〜1864
ニューヨークでジフテリアが大流行
当時の一般病院での死亡率が83.6%に対してホメオパシー治療した人の死亡率は16.4%。 

1878
黄熱病
ニューオーリンズで20,000人が亡くなりました。当時の一般治療の死亡率が15〜80%、ホメオパシー治療では6%。 

1918
新型インフルエンザ(スペイン風邪(A型インフルエンザウィルス))

世界中で大流行して感染者は5億人、死者は5,000万〜1億人で、日本では、当時の人口5,500万人中39万人が死亡したとされています。

そんな中、当時、アメリカの一般病院で治療した人の死亡率は30%。ホメオパシーで治療した記録では、フィラデルフィアでは26,795症例中、死亡率1%。コネチカットでは6,602症例中0.8%。コネチカットの別の病院では81症例中全員完治。ワシントンのホメオパシー病院では1,500症例中15名死亡。オハイオ州では1,000症例中全員完治。肺炎を合併した場合の一般病院での死亡率は60%の中、ホメオパシー治療の死亡率は2%でした。 

2015
デング出血熱
インドのデリー地方で15,000人以上の感染者が報告されたデング出血熱の時、インド政府は最も感染リスクの高い地域の住民39,200人以上を対象にホメオパシーのレメディを配布し、10日間経過観察された23,520人中、5人が中程度に症状が進行、99.875%は無症状だったそう。

という訳で、インド政府は今回の新型コロナウィルスの時も、早い段階でホメオパシーのレメディでの予防を指示しています。https://pib.gov.in/PressReleasePage.aspx?PRID=1600895


そんな多くの実績があるホメオパシーですが、1900年代のスペイン風邪以降、米国医師会はホメオパシーを禁止してホメオパシー専門病院も潰してしまいました。

なぜなのか、その真意はわかりませんが、当時の医師会は、病気の症状を自己治癒力の表現とみなす考え方が、医学的ではなく宗教的で気に入らなかったという話もあるとか。

今も、アメリカや日本では、ホメオパシーを認めない動きが根強くあります。一方で、国民健康保険制度に適用されたり医学部の必修科目になっている国々もあります。

ドイツやスイスのスーパーや薬局では様々な形状のホメオパシーのレメディが手軽に手に入ります。

先日、久しぶりにアメリカへ行ってきたのですが、値段はヨーロッパに比べて高いものの、ハワイのナチュラル系スーパーにもレメディがたくさん並んでいて嬉しくなりました。

それでも、アメリカや日本では特に、病気の症状を自己治癒力の表れとする考え方は、一般的には受け入れがたいものになっているように感じます。

症状をどう抑えるかに注目する方が、一般的に。

確かに、耐えがたい症状が出ているときは、とにかく抑えたいと思うし、体力・気力が弱まれば回復力も弱まるので、そんな時は、ひとまず症状を抑えて体力と精神力を回復させることが大切な場合もあります。

だから、その考え方が間違っているとか正しいという話ではなく、ただ、ホメオパシーなどの自然療法では、ほぼ共通して、症状=免疫反応、自己治癒力の表れ、と考えているということを知っておきたいところ。

ある意味、症状はありがたいものカモって。

一般的な風邪でも、インフルエンザでも、新型コロナウィルスでも、ウィルス感染によってなんらかの症状が出るのは同じ。

体内に入ったウィルスを排除しようとするから、発熱や鼻水、咳などの様々な症状は起こる。

熱を出すことでウィルスの力を弱めて、鼻水や咳、痰などによって排出、という形で体外へウィルスを追い出し、追い出し終われば、自然と症状は無くなる。

つまり、そうした症状は、自己治癒力が発動して治そうとしている証し

でも、普段からちょっとした症状をも薬を飲んで抑え込んでいたら?または、免疫力を弱める生活をしていたら?

小さな子供が「お料理お手伝いする!」って言っているのに「いいの、あなたはお勉強だけしてたらいいのよ」と言って手伝わせないことが続いたら、そのうち「お手伝いする」とは言わなくなり、大人になるまで家で料理をしたことがない、苦手な子に育つかもしれません。

例えはイマイチですが、それと同じようなことが、体でも起こらないとは言い切れないのでは?と思います。

なんの症状もなかったのに突然重篤な症状になるケースって、もしかしたら、免疫反応(自己治癒力)が出せなかったことに問題がある可能性もあるのでは?なんて思います。

フランスの厚生大臣が自身のツイッター(3/14)で「新型コロナウィルスについて、感染者がイブプロフェンやコルチゾンなどの)抗炎症薬を服用すると、感染を悪化させる可能性がある」とツイートしました。

イブプロフィンは、市販の頭痛薬や解熱鎮痛などの風邪薬にも広く使われています。私は薬剤師でも医者でもないので、なぜイブプロフィンなのかなど、その意見に反対する医療機関や大学も多いみたいですが、それについてあれこれ書こうという気はありません。

ただ、自然療法的に考えると、ウィルスの活動を止めようと熱を上げているところに、解熱剤を使えば、ウィルスの活動は止まらずに悪化する可能性がある、というのは、理解できます。

風邪をひいてから風邪薬を飲むと、微妙な症状が長引きやすい…というのと同じかな?

免活って(笑)

最近、免疫力を高める活動「免活」という言葉まで出てきましたが、免疫力を高める方法は決して難しいものでも特別なものでもありません。

ごく、ごく、当たり前のこと。

普段、シャワーで済ませてしまっているなら、湯船に浸かってしっかり温まる。コンビニやファーストフードの食事が多いなら、添加物や農薬、白砂糖などを避け、野菜、発酵食品、肉、魚、バランスよく取り入れて自炊をする。夜更かしはしないでしっかり睡眠をとる。疲れたなと思ったら休む。運動不足なら、少し体を動かす

免疫力を高める方法

  • 心身を温める
  • バランスのとれた食事
  • 睡眠と休息をしっかりとる
  • 適度に体を動かす
  • 笑う

それだけでもだ〜いぶ違うと思います。

そして、その程度ならやっているよ、という人は自信を持ったら良いかと(笑)

よく、新型コロナウィルス対策に良いホメオパシーのレメディはないですか?と聞かれるのですが、レメディは自己治癒力を触発するもの。レメディそのものが症状を癒しているわけではないです。

だから、どのレメディを選ぶかよりも、まずは生活習慣を見直してみてほしい。そして、自らの治癒力が発動して活躍できるように、日頃から余計なものは溜め込まない体と心を育み、しっかりサポート&メンテナンスしてあげましょう。

こんな時こそ自然の中へ

学校が休校になったり、イベントが中止になったりしています。先日ニュースを見ていたら、公園で遊ぶ子供たちが多い、と「学校を休校にしている意味がないんじゃないか?」という意見が寄せられているとか。

陽に当たり屋外で元気に遊んだり、散歩したりすることは、それこそ免活の1つ。屋内に閉じこもっていたら、息は詰まるしストレスを溜め込んで、結果として免疫力も弱まっていくかと。

クラスター感染は1.5〜2mくらい人と距離をとり、密閉された空間でなければ起こる確率は少ない。

先日、仕事のミーティングを、人もいない屋外のテラスでやったのですが、青空教室とかできたらいいのにね、と思いました。

もちろん、少し熱があるとか、だるい、咳が出ているという人はマスクして、しっかり家で暖かくして休んでほしい。日本人はちょっとやそっとじゃ休もうとしないから、そこも問題なんだと思う。

このくらいの熱なら〜っていう感覚、やめたいですね。

元気なら、人のほとんどいない山や川など、広大な自然の中でハイキングやピクニックなどしてリフレッシュするのも良いんじゃないかな〜と、個人的には思います(車のある方なら、ですが )。

自然の中に身を置くと心身がリフレッシュされるし免疫力も高まります。

近所に人が密集していない広めの公園があるなら、お散歩も良さそうですね。

先日、免許更新に都庁まで行ってきたのですが、窓のない狭い部屋に50人弱びっしり詰め込まれて30分。コロナコロナ言っているわりに…と、びっくりしました。

せめて半分の人数にして、ドアは開けっ放しにしておくべきです…。

流行病にホメオパシー?

話がだいぶそれてしまったけれど、先にもちらっと書いたように、新型コロナウィルスに効くレメディはありますか?という問い合わせについて。

「◯◯に効く」と言ったら法律に触れてしまうし、世の中に、万人に100%効くものなんてないので、この質問には「使えるだろうレメディは沢山あります」と答えています。

ホメオパシーのレメディは、基本的には、症状が出てから症状に合わせて使うもの。使えそうなレメディは、レメディキットの中に既に入っています。

新型コロナだから特別なレメディが必要、というわけではないのがホメオパシーの良いところ。

それが先ほどの疫学的にみて、ホメオパシーが流行病で成果をあげてきた理由の1つかなと思います。

実際、専門家の間では、新型コロナのケースが出てきているのですが、イランの症状と中国の症状など、国によって症状に違いが見られ、役立ったレメディにも違いが出ているようです。

もちろん、予防的にレメディを使う場合もあります。

その際は、既にわかっている症状からレメディを選択して、使います。

でもそれは、感染リスクがかなり高い状況にあるときで良いんじゃないかな?と、個人的には思います。

また、症状によっては、キットのレメディ以外のレメディが必要になる場合もあります。

自分の症状・状況にはどのレメディがいいの?と迷ったら、ホメオパスに相談してみてください。

ここでは、具体的なレメディの名前は控えます。

ホメオパシーの本質を知らないと、仮にレメディを伝えたとしても、適切にレメディを役立てられるか不安なので。

今、特に熱や咳の症状もなく、予防目的で、さらに日頃ホメオパシーを使い慣れていないのなら、ホメオパシーのレメディよりも、ハーブなどの方が取り入れやすいかもしれませんね。

メルマガに代表的なものをご紹介しました。

なぜ流行病に力を発揮する?

ホメオパシーがなぜ流行病で力を発揮するのか。病名に関係なく症状からレメディを選ぶからかな、と。

病名から選ばれる一般薬やワクチンと違って「新型コロナウィルス用のレメディ」というのがある訳ではなく、「乾いた咳、肺に痛み、動作によって悪化する」とか「鼻水、くしゃみとともに咳が出る、肺や胸に閉塞感を感じる」、「悪寒、頭痛、骨の痛み」など、一人ひとりが感じた症状に対して様々なレメディがあるので、それらが使えるだけ。

レパトリーという分厚い本に、たくさんの細かい症状と対応するレメディが纏められています。ホメオパスは、体だけでなく心の症状やその他様々な要素を踏まえてレメディを選択します。

それが、新型コロナウィルスでなくとも、不定愁訴、検査では異常なく病名はないけれど心と体に不調を感じている時などにも、ホメオパシーが役立つ可能性があると言われる所以。

こんな風に書くと、ホメオパシーって万能って思うけど、万能なものなんて世の中にはなくて、外科的措置が必要な場合も、一般薬が必要な場合もある。

そこまでいく前に、心身は何らかのサインを出しているはずなので、その段階で、自分の心と体にしっかり向き合い、全体をまるごと癒すツールとして、試してみる人が増えたらならとても素晴らしいんじゃないかな、と思う。

そして、何より大切なのは、自分の健康は自分で責任を持つという姿勢。

病気を治したり心身を癒すのは、薬やレメディーでも、医者でもホメオパスでもなく、自分自身。日頃から、自分の力(自己治癒力)を高める暮らしを心がけたい。

早く世の中が落ち着きますように☆